magnifika's world cruise 2006 N0,44 crossing the atlantic/大西洋横断 2
2007/01/16(Tue) 16:04他サイト掲載
world cruise 2006 No. 44 大西洋横断2日目
早朝2:00 時差調節ー時間 日本との時差ー10時間
写真: ブランデーアレキサンダー
(コニャック+クレム・デ・カカオ+生クリーム)
2006年5月31日(水) エギュゼクティブシェフ交代 金原亭馬の助、ヤヒロトモヒロさん、詩の朗読会
長期クルーズになると時折日本人スタッフの交代がある。ドーバーではエグゼクティブシェフが高橋シェフに交代。このクラスのシェフになると船での調理経験や有名ホテルで長年の経験を培ってきた方ばかりだ。要求の多い仕事を束ねて作品にしてきた年月が独特の風貌を刻みだしていて絵に描きたくなるようないい顔の方が多い。終日航海日が続くルートではまたゲストシェフが乗船してきて天国的に美味しい料理を振舞ってくれる。
前から御親交頂いている落語の金原亭馬の助師匠がドーバーから乗船してきて、昨日ばったりお会いした。早速夕方からの船内寄席をかぶりつきで楽しむ。また長年に渡り好きなアーティストの一人、ヤヒロトモヒロさんはパーカッショニスト。カナリア諸島で少年時代を過ごされたとのこと、そのリズム感の素晴らしさにはDNA的なものがある。山下洋輔さんとのセッションを初めて聞いたとき総毛だった覚えがある。ヤヒロさんもサンポーニャ奏者の瀬木貴将、ギターの越田太郎丸さんとドーバーより乗船。楽しみな航海となりそうだ。
2:00 今日は「詩の朗読教室」に参加。ようやく最終講座で受け入れてもらえる。講師は堤江実さんという美声の能力豊かで美しい方。そして何よりも優しいかた。声にして読む「詩」は、眼から文字として入ってくる「詩」と異なり同一の詩でも、声音やスピードやその人独特の呼吸などがあいまって同じものには決してならず面白い。字面が同じ詩の朗読が、受け側にも読み手によってまるで異なった詩になってゆく。つまりひとつの詩は複数の人に朗読された瞬間から朗読者と同じ数の詩になるのではなかろうか。
十人弱の小グループのクラス。テキストは堤先生の詩集。各自がその中から好きな詩を選び、一人一人が朗読する。それぞれの読み手の長く深い人生が余りにも直に伝わってくる朗読会だったので感銘を受けた。詩を声に出して読むことでそれぞれの人が背負ったかつての重荷も悲しみも浄化され昇華されてゆく。私は「ありがとう」という詩を朗読した。
今夜もマーチン君が気分を盛り上げようと初めてのカクテル「ブランデーアレキサンダー」を作ってくれる。東欧の可愛い女性スタッフに囲まれてどっぷりと濃い味をちびりちびりと話の合間に舐める。ブランデーアレキサンダーは日本人の舌には重過ぎるかもしれない。でも毎日違うカクテルで楽しませてくれる心配りにやさしさが溢れている。